教員業績詳細

研究活動
科研費(文科省・学振)獲得実績 - 久保田 晃弘
  1. 基盤研究(C)
    ・研究期間
    2021年04月 ~ 2024年03月
    ・研究題目
    インタラクションの圏的モデルとそのアーカイヴ化
    ・研究内容
    インタラクティヴ・メディアアートに対する理解を促進し、そのアーカイヴ化を行うために、インタラクションの理論を理論的、実験的に解明する。研究対象は、三上晴子が2011年に制作し、2019年に多摩美術大学で再展示された《Eye-Tracking Informatics》とする。この作品における「視線の動き」というインタラクションの場を、圏の図式を用いてモデル化し、その動的構造を記録する。圏論によるモデルを検証するために、作品のテーマである「視ることを視ている」状態を実験的に観測するためのテストベッドを制作する。さらに圏をデータモデルとする圏的データベースを用いて、インタラクションのアーカイヴ構築の方法論を確立する。
  2. 基盤研究(C)
    ・研究期間
    2016年04月 ~ 2019年03月
    ・研究題目
    軌道上展開構造物による衛星彫刻の実現
    ・研究内容
    本研究は、これまでに代表者らが研究・推進してきた衛星芸術の可能性を広げる為、地球を周回する衛星軌道上へ展開型の造形物を投入することによって、衛星彫刻(ARTSAT3)の実現を目的とする。
    本研究で開発する衛星彫刻は、地上から光学的に観測することが可能な大きさや表面特性とし、衛星に向けて電波を発射する衛星反射通信(パッシブ型通信衛星)実験を行い、衛星の光学的・電波的観測の実現を目指す。また、衛星芸術のコストを下げ、パーソナルメディアとしての衛星を実現するため、ミニマムな機能の衛星バス(基本機能)部の設計を行い、衛星すべてを民生部品で制作することを目指す。
    本研究にて、20世紀のコンピュータやネットワーク同様に、メディアとしての衛星をパーソナル化することは、衛星を人類にとっての新たな芸術表現の場とするための基盤を創出することにつながる。
  3. 基盤研究(C)
    ・研究期間
    2013年04月 ~ 2016年03月
    ・研究題目
    衛星芸術用ミッションモジュールの開発と遠隔創造の実践
    ・研究内容
    本研究では、現在芸術衛星 INVADER のミッション OBC ボードとして開発中のシステムを、外部 のハードウェアと通信しながら、スタンドアローンで動作する、汎用の生成芸術用モジュールと してパッケージ化し、さまざまな極限環境で自律的に生成芸術を制作できる汎用かつオープンな モジュールを制作する。このモジュールを用いて、アーティストやデザイナーが、自分の分身と してのセンサー(知覚)やアルゴリズム(手法)を宇宙に送り、遠隔創造(テレ・クリエーション)の実験を行うことで、その意味や可能性を議論するためのプラットフォームを提供する。そこから、 世界にも例をみない「宇宙の遠隔芸術家」による生成(メディア)芸術作品の制作を実現すること を目標とする。本研究は、人類にとって新たな芸術表現の場を提供する基盤になると考えられる。
  4. 基盤研究(C)
    ・研究期間
    2010年04月 ~ 2013年03月
    ・研究題目
    ポスト・ゲノム時代のバイオメディア・アートに関する調査研究
    ・研究内容
    本研究は、20 世紀終盤に急速に発展し、社会の中に拡がりはじめた生命科学や生命工学を背景として生れた「バイオメ ディア・アート」に関する基礎的かつ学際的な調査研究を行う。特に、ヒトのゲノム情報が解読可能となったポスト・ゲノム時代 における身体観や人間観の変容、生命 そのものに対する認識の変革、さらにはその社会への浸透に対する芸術の役割や可能性を、さま ざまな視点から批判的に検討する。

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